日韓労働者連帯10.2仙台集会

2004年10月2日、宮城県民会館で日韓労働者連帯仙台集会が開催された。この集会は、現代研究所の常岡雅雄さんらが企画したもので、全国15都市での連鎖集会である。内容は韓国のたたかうナショナルセンターである民主総労の指導者、ユ・ドクサン、キム・ゼギル、イ・チョルギの三氏が全国3ルートを巡るもので、仙台集会はユ・ドクサン民主総労前主席副委員長が出席し講演を行った。仙台での受け入れ事務局は宮城全労協であった。

ユ前副委員長の講演に先立ち、電通労組の高橋さんが撮影したソウル6月行動のビデオを鑑賞した。ソウル6月行動とは、ソウルで開催された世界経済フォーラム東アジア会議(WEF-EA)に反対するアジア各国の反グローバリゼーション運動団体の行った対抗行動である。日本では平和フォーラムの一員として日教組も参加している。

ビデオを見て驚いたのは、デモの規模の大きさと夜通し続く運動のエネルギーの凄さである。運動の至る所に歌があり、そして若者の参加の多さ。これがアジアで最も戦闘的であるといわれる韓国の労働運動なのだ。

さてその後ユ・ドクサン氏の講演に入った。彼は経験と知識豊富な傑出したリーダーなのだろう。ユーモアを交えた語り口から時には連弾のように飛び出てくる言葉の数々。良質なアジテーションを久しぶりに聴いた。

講演の内容だが、軍事独裁のパクチョンヒ時代から現代までの韓国労働運動史がメインテーマだった。軍事独裁政権時代、抗議しながら死んでいく労働者の背景には、労働者を人間扱いしない資本の性格があるようだ。しかし日本では民主的政権と考えられているキム・デジュン時代でさえ、900人の労働者が逮捕されている事実からも、韓国資本の資本家的な戦闘性が窺われる。よって労働運動も戦闘的にならざるを得ない。

日本と同様、韓国もグローバリゼーションの波をまともに受けており、雇用の柔軟化、賃金の柔軟化がおこなわれてる。ここで日韓自由貿易協定を阻止する日韓連帯の労働運動が必要であると、ユ前副委員長は主張した。彼の論理は明快である。日韓自由貿易協定は東アジア全体に拡大することを射程にいれており、これは新自由主義の下、アジアから全てを収奪するシステムである。労働者同士が競争をしてはいけない。

しかしグローバリゼーションはよいことも教えてくれた。いかに資本主義は悪いものであるか。そして資本に国境がないように、労働者にも国境がないこと。アジア地域の反戦平和のために労働者の国際連帯を強化しなくてはいけない、と話し、2時間あまりのユ・ドクサン氏の講演は終了した。

宮城高校教育ネットワークユニオンからは板橋、福島が参加した。

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